ミチルです。
マイクロフォーサーズレンズのレビュー記事第二回。
2回目は無難に望遠ズームかなあといろいろ考えたのですが…
今回の主役は、SIGMAの大口径単焦点レンズ
SIGMA「30mm F1.4 DC DN(マイクロフォーサーズマウント)」
です。
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基本スペック
・焦点距離 30mm(35mm判換算60mm相当)
・レンズ構成 7群9枚
・画角 39.6°
・最短撮影距離 0.3m
・0.14倍(35mm判換算 0.28倍相当)
・最大口径比 F1.4
・大きさ φ64.8mm × 72.1mm
・質量 260g
メリット
1.安価でなおかつ非常に明るい。けれども描写も全く妥協していない
マイクロフォーサーズマウント安価帯の単焦点AFレンズの中ではかなり明るいほうです。F値1.4。
ボカしがあまり得意ではないm4/3ですが、このレンズがあればかなり背景をぼかす撮影ができます。
フルサイズのF2.8相当のボケ量です。
ボケ方も柔らかで、絞り開放だと柔らかい雰囲気の写真を撮ることが出来ます。
とても明るいレンズのため、室内でもシャッタースピードをかなり余裕の持った撮影ができます。夜の屋外撮りなどにも向いていますね。
m4/3の中級機以上のボディに搭載されている5軸手ブレ補正と組み合わせ、手持ち撮影の幅が広がります。
2.絞った時の屈指の解像度。これはマジでスゴイ
このレンズはF値開放でボケを活かした撮影も得意ですが、私がとても驚いたのは、絞った時の異常なまでの解像度。これはホントにスゴいです。とてもm4/3機とは思えない解像度の写真が撮れます。

ブログに上げた画像では中々伝わらないかもしれませんが…
F2.8まで絞り、何の気無しに撮ったデスクの腕時計。時計盤の「9」の位置にピントを合わせてるのですが、その周辺の解像度がスゴい。
「10」の左上にある細かいチリまで繊細に描写しています。拡大してもクッキリ見えたため、購入直後にこの写真を撮ったときはとても驚きました。
絞ると解像度がスゴいです。
開放で撮った柔らかい写真も好きですが、絞った際の屈指の解像度も私がこのレンズをとても気に入っている理由の一つです。
3.独特の焦点距離「換算60mm」
私がこのレンズを知ったきっかけは、とある人のブログでした(色々検索してみたのですが今は見つからない…)。
そのブログでは、このレンズの「焦点距離60mm」についてとても熱く語っていました。
その記事が私の心に響いたんですよね。
目で見た範囲に近いと言われる50mmに対して、このレンズは10mm長くなり、画角が少し狭くなります。
そのため、50mmとはまた違った雰囲気の写真を撮ることが出来ます。
望遠側に少し寄るため、50mmと比べ、より「奥行き感」が強調された写真になります。

この独特の60mmの画角は、使い始めるとドンドン好きになっていきます。
このあと作例写真も載せますが、ぜひカメラ店などで試し撮りさせてもらって、その独特の画角の魅力を感じてみてください。
デメリット
1.若干パープルフリンジが出やすい
これは他のレンズと比べて、の話ではありますが、パープルフリンジが若干出やすいと感じます。
上の腕時計の写真、また下に上げる作例写真をよく見てもらうと、高輝度のところで若干紫がかった描写になっている部分があります。
2.マイクロフォーサーズ単焦点にしてはデカい
強いて言えば、m4/3の単焦点にしてはデカいです。
でもこれはF1.4という明るさのためにはしょうがないですね。
作例
全てJPEG撮って出しです。
ボディはE-M5 mark2、GX7mk2です。





今後も適宜追加していきます。
まとめ
その中望遠寄りの独特の画角と明るさから、特に「印象的な写真」を撮りたいときに大活躍してくれるレンズだと感じます。
また絞った時の解像度もこのレンズの大きな魅力の一つです。
マイクロフォーサーズのF1.5以下のレンズの中では2020年7月22日現在3万円台とかなり安価で、比較的手を出しやすい価格かと思います。
コンテンポラリーレンズと侮ることなかれ。きっとあなたのカメラライフを変えてくれます。
マイクロフォーサーズ単焦点の中では最もオススメできるレンズの一つです。
というわけで今回はSIGMAの単焦点「30mm F1.4 DC DN(マイクロフォーサーズマウント)」のお話でした。
それではまた。

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