(2021/2/25追記。無事FuzeDriveからStoreMI2.0への移行が完了しました。
詳細は以下の記事を御覧ください。)
(以下、古い情報となります)
ミチルです。
私はこれまでFuzeDriveというハイブリットドライブのシステムを使っていました。
(簡単に言うとHDDとSSDを組み合わせ、一つのドライブとして扱い大容量のストレージを実現するシステム。
Enmotus社が開発している)
しかし、恐らく今月に入ってからB450マザーボードにも新StoreMIの提供が始まったようなので、新StoreMIを導入しようと試みました。
しかしこれが苦難の連続。
んでまあ結果から言うとFuzeDriveに戻ってきたんですけど。
そこまでにどのような経過があったのか、一つの記事としてまとめようと思います。
なんかもう移行するのに精一杯だったので、スクリーンショットなどは一切残していませんでした。
後々記事にするんだったら残しておけばよかった。
そもそもFuzeDrive使ってるのになんで新StoreMIに移行しようと思ったの?
理由は2つあります。
1.新StoreMIはSSDをキャッシュのみに使うため、FuzeDriveと違いトラブル耐性に強そう
(FuzeDriveは完全に1つのドライブとして統合するので、トラブルが起きた時に面倒)
2.単純に新システムに興味があった
FuzeDriveと新StoreMIは全くの別システムです。
新StoreMIは、仮にSSDが故障したとしても、あくまでキャッシュとして利用しているだけのため、元データへの影響はありません(たぶん)。
それに対し、FuzeDriveは完全に1つのドライブとして扱うため、SSD側が壊れた場合・HDD側が壊れた場合、両方の場合ともデータが吹っ飛ぶ可能性が高いです。
私が新StoreMIに移行しようと思ったのはそのためです。
んでもって、移行に必要な手順は以下の通り。
1.FuzeDriveシステムの解除(HDDとSSDの引っ剥がし作業)
2.FuzeDriveの完全アンインストールと残骸除去
3.新StoreMIのインストール
4.HDDとSSDへ新StoreMIの導入
こうやって書くと簡単に見えるんですが…
HDDとSSDの引っ剥がしが永遠に終わらない
FuzeDriveシステムを解除するため、HDDとSSDを引っ剥がす作業をまず一番最初にはじめました。
最初に書き忘れましたが、私がFuzeDriveを利用していたのはゲームと写真の保存用のサブドライブです。
システムドライブにFuzeDriveやStoreMIなどを利用することは絶対にオススメしません。
FuzeDriveバージョン1.6以降だと解除項目の中に「Unfuze」というものがあります。
これでSSD内のデータをすべてHDD側に移行し、FuzeDriveの解除ができると思ったのですが…
その作業が永遠に進まない…
24時間待ったのですが、50%のままずっと進みませんでした…
あまりにも進まなく、これ以上は時間の無駄だと判断し、データ吹っ飛び覚悟でPCの再起動とFuzeDriveの停止を行いました。(データ自体は予めバックアップを取っておいてありました)
その結果、HDDのデータは吹っ飛びましたが、無事HDDとSSDの引っ剥がし作業は完了しました。
いや、データ飛んでる時点で無事ではないんですけどね。
バックアップがあったのでまあよしとします。
そしてFuzeDriveのアンインストールをし、Cドライブに残っていた残骸らしきものも削除し、再起動。
その後新StoreMIをインストール。
再起動し、システムを起動。HDDとSSDをくっつけようとしたら、また壁にぶつかります。
「このドライブはサードパーティのSATAコントローラーと接続されているため…」と表示されHDDが選択できない
↑の文章は英語で表示されます。というかStoreMIは現時点ですべて英語です。
キャッシュとして使う予定のNVNeのSSDは問題なく選択できるのですが、データ保存側のHDDが上のエラーが表示されて選択できない。
(ここで不可解なのが、上のエラーが表示されるのがFuzeDriveで使っていたHDDのみではなく、FuzeDriveに使用していなかった全てのSATAドライブにも表示されることなんですよね)
FuzeDriveの変な残骸が残っているんじゃないかと思い、スタート画面からデバイスマネージャの「記憶域コントローラー」を覗いてみると、そこには。
「entire virtualized ahci controller」というものが残っていました。
ほぼ間違いなくコイツが原因だ、と思い、このドライバをアンインストール。
あと、どのタイミングかは覚えていないのですが、チップセットドライバも最新版に更新しました。
すると…
問題なく新StoreMIでHDDが選択できるようになりました。
よかったー、と思い新システムを導入し、無事HDDとSSDの紐付けが完了しました。
再起動もし、無事作業完了。やったー。
そう、この時は無事に完了したと思っていたのです。
そして、次の日。
PCを起動しようとしてみると…BIOSまでは起動するのですが…
Windows起動時にブルースクリーン連発
3回目か4回目のBIOS起動後、自動修復の画面に入りました。
スタートアップ修復をしたのですが上手く修復できず、しかたなく昨日作られたと思われる復元ポイントまで復元しました。
復元は無事完了。
FuzeDriveをアンインストールしたところまで戻りました。
なぜブルースクリーンが連発していたのかは、今ではなんとなく想像がつきます。
・FuzeDriveの残骸が完全に削除されていない状態で新StoreMIの導入に成功してしまい、
次の起動時にFuzeDriveのSATAコントローラーが(なぜか)復活し新StoreMIとの整合性が取れなくなった
なぜそう思ったか。
復元したあと、改めてデバイスマネージャを開いてみると、まあ当たり前ですが「entire virtualized ahci controller」が鎮座していました。
改めてコイツをアンインストール。
そして新StoreMIを導入しようとシステムを起動してみると…
なぜかまたHDDが選択できません(「このドライブはサードパーティのSATAコントローラーと接続されているため…」のエラー文章は同じ)。
なんかおかしいな…と思い、PCの再起動をかけてみます。
すると「entire virtualized ahci controller」が復活しているのです。
マジか。と思いました。
次はドライバのアンインストールではなく、手動で更新をかけてみることにしました。
「entire virtualized ahci controller」を選択し、ドライバの更新を選択。
コンピューターを参照してドライバを更新、を選択。
「コンピューター上の利用可能なドライバの一覧から…」を選択。
すると「標準 SATA AHCI コントローラー」というものがあるため、これを選択。更新。
無事標準のSATAコントローラーに置き換わりました。
置き換わったはずなんです。
なのになぜか、新StoreMIのエラー文章は変わらず。
勿論再起動もかけてみました。けど変わらず。
Cドライブ→Windows→INFから、FuzeDriveのinfファイルとPNFファイルも削除しました。
(これを行う場合、infファイルのテキストの内容をよく確認して削除してください)
これでも変わらず。
ほかに思い当たるフシがもうありません。
そして私は疲れ果て…新StoreMIの導入を諦めました。
疲れたよパトラッシュ…
もしかしたら何か他に方法があるのかもしれません。
ですが、そこまでPCの中身に詳しいわけでもない自分が精一杯調べた結果これだったので、もう今回は諦めました。
なぜ一回目は普通に新StoreMIが導入できたのか…今では謎です。
もうFuzeDriveやStoreMIみたいなハイブリットドライブは使うのやめようかな…とも思いました。
ですが、ゲーム用のドライブはそれなりに容量が必要です。最低でも1TBは欲しい。
1TBのSSDは安くなってきたとはいえ、まだ1万円強くらいはします。
そこまで簡単に手が出る金額ではありません。
どうしようかな、と悩んだ結果…
FuzeDriveに帰ってきました
また再インストールし、FuzeDriveのシステムを再構築しました。
FuzeDriveも「解除するのに相当な時間と手間がかかり」「のちのち面倒な目に合う」だけで、システム自体は割と優秀です。
私は今の所、エラーなど不具合にあったこともありません。
FuzeDriveの速度は、単純にHDDとSSDを組み合わせるのに加え、メモリを2GB拝借しそれをキャッシュに使うため非常に早いです。
そうです。システム自体は優秀なんです。
なので、私はこれからもFuzeDriveを使い続けることにしました。
…この記事で私が伝えたかったことは一つです。
FuzeDriveは生半可な気持ちで手を出さないほうが良いぞ。後々痛い目にあう
以上です。
それでは。
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