ミチルです。
先日、中古でAKGのセミオープン型モニターヘッドホン「K242HD」を購入しました。
このヘッドホン、購入した最初の印象は、
「え、なにこれ。ホントにモニターヘッドホンか…?」
でした。
他に持っているモニターヘッドホン、AKG K240 Studioやオーディオテクニカ ATH-M20xと比べ、明らかに音の輪郭がボヤッとしてるし、解像度が低く感じたんですよね。
うーん…と思いました…が!
これは実はチャンスなのではないか、と。
今まで「ヘッドホンのエージング」については正直懐疑的な見方でした。
ただ、やったこともないのに否定するのもよくない、と。
そこでこのヘッドホンK242HDにエージングを施してみることにしました。
…エージングとは?
英語で書くとagingです(age+ing)。
美容などで加齢による肌の質の低下に対抗することを「アンチエイジング」っていうじゃないですか。
要するにソレの逆です。
購入したてのヘッドホンやイヤホンに一定時間(おおよそ100時間以上くらいが良いとされている)曲やノイズなどを聞かせ、ヘッドホンを電気信号に慣れさせたり、音による振動に慣れさせたりすることによって、音質の向上を図ることを言います。
ただ、ヘッドホンやイヤホンのエージングに関しては「効果がない」という方と「効果がある」という方に大きく別れます。
私も今までは正直前者だったんですよね。
ただまあ、実際にやってみんと分からん、と。
この度K242HDで試してみることにしました。
実施環境
・ヘッドホン:AKG K242HD
・オーディオインターフェース:Presonus AudioBox iOne
・聞かせた曲:official髭男dism「ESCAPADE」「ノーダウト」
SOUL’d OUT「Starlight Destiny」
選曲は完全に私の好みです。
各曲を等分くらいで聞かせました。
10時間程度試してみた結果…
お…?ちょっと変わってきた感じあるぞ…?
解像度良くなってきた気が…する?
いや…でも気のせいかもしれんな?プラシーボだろうな…?
20時間程度試してみた結果…
ここらへんから明らかに変わってきました。
最初はなかった「解像感」が明らかに増してきました。
細かい音の輪郭が少しずつ見えてきて、はっきりしてきました。
特に聞かせていた髭男やSOUL’d OUTの曲は、他の曲でも明らかに聞きやすく、解像度が高くなりました。
これは…効果あるんでは?
もうちょっと試してみることにします。
30時間程度試してみた結果…
20時間程度の頃と比べたら、圧倒的な変化はありませんでしたが、それでも最初よりはかなりいい感じになってきました。
効果としては、
・音の解像感の向上
・高音・中音・低音のバランス感の向上
あたりかなあ、と思います。
ホントはもっと、100時間程度やったほうが検証としては良いのですが、とりあえずこの記事をまとめるために一旦ここで終了としました。
雑感…ヘッドホンに寄ると思うが、効果は確かに実感できた
おそらくヘッドホンによって程度の違いはあると思いますが、今回試してみた「AKG K242HD」に関して言えば、明らかにエージングによる違いは実感できました。それもこんな短時間で。
個人的な感想ですが、K242HDに関しては最初があまりにも聞き難い音だったので、効果の幅が大きかったのではないかなと思います。
最初から音の良い、解像感の高いヘッドホンに関してはもしかしたらそれほど効果は実感できないかもしれません。
ただ、買ってみたけどうーん…?って感じの印象で仕舞いっぱなし、という感じのヘッドホンは一回試して見る価値は十分にあると思います。
少なくとも、今回の検証でエージングに対する印象は変わりました。
K242HDに関しても、今後もっとエージングしてみて効果の程を確かめてみようかと思います。
また追記します。
今回はそんな感じです。
ではでは。
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